2008年10月29日

2008 スケートアメリカ

GP シリーズが始まりました
美姫ちゃんは初戦アメリカ大会(エバレット)から参戦です

SP は映画「 SAYURI 」より「 The Chairman's Waltz 」
8 月に Home of Champions Ice Show( 8月24日/ NJ )で披露した PG です
衣装は この時とは違うロイヤルブルーにピンクをあしらったものでした
儚げな花のなかにある芯の強さを
しなやかに たおやかに また凛とした美しさで演じきっていました
SlSt で転倒した時には昨年とよく似た状況でしたので驚きましたが
何よりも驚かされたのは 57.80 という得点の低さでした
転倒したことにより減点(ー1 )はあったものの ステップは Lv3 でしたが
ジャンプは回転不足とされ 思ったように点が伸びなかったようです

翌日の FS はバレエの代表作 「 Giselle 」(ジゼル)
中野選手と同じ PG を演じることは判っていましたが
異なる印象を受けるものでした
中野選手の「 Giselle 」は 3A を 2A にし 
コンビネーションジャンプのセカンドを 2 回転に抑えて手堅くまとめ
また 表現力においてもバレエのレッスンの成果が存分に発揮された
素晴らしい PG でした
一方 美姫ちゃんの「 Giselle 」はというと
「ジャンプの安藤復活」を感じることができ嬉しかったのですが
冒頭の 3T+3Lo が回転不足ととられ 初めのスピンの Lv は 1
スパイラルでも体勢が崩れ Lv2
表現力では「技のつなぎ」が 5.65 という低い評価になり
総合 168.42 で銅メダルという結果でした
Judge の判定に素人の私がどうのこうのと発言する資格などありませんが
エッジの正しい使い分けの厳格化は何処吹く風
回転不足に厳しい大会だという印象をもちました

さて 4 回転回避については 私の中に 2 つの本音があります

「全試合に 4 回転を入れていくつもりでいる」として
練習量も増やし 成功する確率も高まり
順調に迎えたこの大会で挑戦して欲しかったという思い・・・
バンクーバーまで 公式試合は あとどれだけあるでしょう
試合で挑んでいく機会は何回も何回もあるわけではありません
GP シリーズに参戦する 2 試合は 大技の封印を解く
貴重な機会であったと思います

それに反して もう 1 つの思い
モロゾフコーチに「初戦は無難にいこう」と諭されたといいます
ファイナル進出に向け表彰台は譲れないということでしょう
試合で入れていくか回避するかの難しい選択は
信頼するコーチの考えが「絶対」であることは想像できます
コーチの戦術に納得したのであれば悔いも残らないかもしれません
そして クタクタに疲れきって泣きながらも
練習し続けていた美姫ちゃんの姿を想う時
あの姿を知っているから
4 回転への挑戦は 機が熟すまで待つことができる
とも思うのです

( 勝手な先入観だけかもしれませんが
4 回転を跳ぶには 勢いのある「 Fire Bird 」っぽい楽曲の方が
 合っているような気もします・・・もう 1 度観たい願望も含めて)

ともあれ
あの涙の 3 月から よくリンクに帰ってきてくれたと痛感します
美姫ちゃんは「リンクに立つのが当たり前ではなく演技させていただく幸せ」
ということを口にされました

これはファンからの お返しの言葉です

「安藤美姫は絶対美を体現する唯一無二のスケーターであり
 安藤美姫ほど魂を揺さぶられるスケーターはいない
 安藤美姫そのものが芸術なのだからその存在を抜きにして
 フィギュアスケートを語ることなど 到底できない」


中国杯まで僅かしかありませんが 疲れを溜めないように 
何よりも右肩のケア及び強化を きちんとされますように

あれほど 辛い想いをして這い上がってきた今・・・・
私は今季を「リハビリシーズン」と位置付けしています(笑)
焦ることなく大舞台が待つ来季に向けて 
じわりじわりと逆襲態勢を整えていって下さい(笑)

posted by マキティ at 00:04| Comment(16) | TrackBack(0) | 安藤美姫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月22日

安藤美姫がひとまわり成長して

前回の記事から頭の中の整理ができないまま 3 週間も経ってしまいました
自分の考え 想いが彷徨って
云いたいことが定まらず 
そうこうしている間に今週末に迫ったスケアメに正直アタフタしていました

先日(といっても もう10 日も前)
「草g剛プレゼンツ!!韓国ツアー」が放送され
美姫ちゃんのインタビューを拝見することができました

美姫ちゃんはスケートを「人生を切り開いてくれるスポーツ」として
「スケートに気持ちを向かせてくれたファンの皆さん
 支えてくれた人に 帰ってきましたと
 言葉ではなく演技で返せるようにしたい」と話していました

草gさんとの会話は 何か優しい空気に包まれたような
柔らかい雰囲気を感じさせ
今までよく目にしていた TV 局のアナウンサーとのやりとりよりも
よほど自然な感じがしました
構えない自然体の会話が微笑ましく 番組冒頭でリクエストしていた
良いリラックス効果があったのではないでしょうか

また 20 日には報道ステーション
「フィギュアの季節到来 安藤美姫がひとまわり成長して」が放送されました

「 1 人でも力を貸してくれる人が この世にいる限りは
 その人達に応えられるのはスケートしかない」と
こちらでも感謝の言葉を口にしていました

練習中の映像には
思いどおりにジャンプができなくて
人目もはばからず泣いている場面がありました

厳しい口調で叱咤するモロゾフコーチの前で見せた涙
転んだときに背中にびっしょり付いた白い氷
重たくなった身体をゆっくり起こした時の 髪も乱れた疲れきった顔

泣きながらも滑り続ける美姫ちゃんの姿を見た時
私のなかの彷徨っていた想いが 1 つ前へ歩を進めた気がしました

365 日中 300 日は泣いていたという美姫ちゃん
昨春から今日まで次から次へと哀しみと痛みとに見舞われ
それでも滑り続けようとする美姫ちゃんを突き動かしたもの・・・・

大きな故障と向き合ったからこそ芽生えた強い想い

美姫ちゃんのなかで何かが大きく変わったように私には感じられた瞬間でした


右肩は度重なる脱臼による関節唇損傷
手術をしても 激しく動かすとまたすぐに痛くなるらしく
関節まわりの筋肉を鍛えることで脱臼を防ぐということですが
そうしたトレーニングを地道に続けることは
大きな故障を抱えた選手にとって
決して容易なものではないことくらい想像できます
リハビリや 故障を補うためのトレーニングに費やす時間が
リンクに立って PG を練習する時間を削ってしまうからです

以前 「 1 回で完治しないのであれば
2 回の手術を受けてでも強靭な肩を手に入れてほしい」
と発言したことがありました
美姫ちゃんが苦渋の選択を余儀なくされたであろうことも考えないで
・・・猛省しています

地道なトレーニングを積み重ねること
故障と向き合って 自分にできることは何か
ベストをつくすとはどういうことなのか 
それに気づいた美姫ちゃんが
4 回転の練習量を増やして泣きながらも取り組んでいる姿は
ただ心配するばかりで考えの定まらなかった私の気持ちさえも
吹っきらせてくれました

今シーズンは気持ちも新たに
正面からスケートに取り組んでいこうとしている美姫ちゃんです
ファンの想いは さまざまなのかもしれませんが 私は

4 回転の練習が報われること
怪我なく無事にシーズンを過ごせることを願います


posted by マキティ at 22:03| Comment(16) | TrackBack(1) | 安藤美姫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月01日

見上げた空に

わが家で頻繁に話題にのぼる かなりユニークな青年がいました
九州出身の彼は純朴そのものの愛すべきキャラクターで
抱腹絶倒させられるエピソードの数々に
ずいぶん和ませてもらっていました

そんな彼が今年1 月の中頃 突然この世を去りました
21 歳でした

彼とは1度会ったきりでしたが
寝泊りをくり返し 常にいっしょに過ごしていた息子の気持ちを考えると
非常に辛いものがありました
たった1度きり顔を合わせただけの私でしたが
その時見せてくれた彼の笑顔が忘れられません

別離の辛さ ことさら若くして亡くなった者への惜別の想いは
云い尽くせるものではありません

おととい 各務宗太郎君の訃報を知った時から
美姫ちゃんにかける言葉が見当たらないでいます

宗太郎君は消化器官が機能せず食べ物の消化吸収ができない
ヒルシュスプルング病類縁疾患という難病と闘っていました
今年2 月 多臓器移植を受けるために渡米し
術後は食べることが夢だったハンバーガーを口にするなどして
懸命に生きようとしていましたが
9 歳のお誕生日を迎えたばかりの かけがえのない幼い命は
無念にも最期を迎えねばなりませんでした

美姫ちゃんは手紙を送ったり 
直接会いに行き恐竜図鑑や英会話の本をプレゼントしたりと
忙しい身でありながら宗太郎君の「病気と闘い夢を叶える」
「生きることへの挑戦」という切実な想いを励ましていました

自らもスケーターとして闘い続ける美姫ちゃんは
「夢に向かって頑張りましょう」と約束をしていたのだと思います

「宗太郎君の病気は絶対に治る」と信じて疑わなかった一途な想いが
今となっては哀しすぎて  残念でなりません


こんな哀しい結末になるのだったら
宗太郎君のことを知らなければ良かった・・・

と考えてしまえば苦しみから逃れる事はできます
けれどそれでは すべてを否定してしまうことになる
宗太郎君との出会いも 
夢を叶えるために挑戦し続けるという勇気も
かけがえのない命 生きる意味を改めて考えさせられたことも

美姫ちゃんが宗太郎君のことを教えてくれなかったら
知らずに通り過ぎて何も心に響くことさえなかったと思います

美姫ちゃん
慟哭の今から どれだけ時間が経てば
哀しみから立ち直れるのかは判りませんが
涙腺が壊れるほど泣いて 涙をぬぐった瞳で
見上げた空には・・・
美姫ちゃんと心を通い合わせることのできる大切な人達がそこにいます

哀しみと向き合い 心に刻みつけ もがきながらも乗り越えることで
強い心を育むことができます


元気をだして 美姫ちゃん
posted by マキティ at 14:21| Comment(6) | TrackBack(0) | 安藤美姫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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