2008年11月25日

天は試練と引き換えに〜 安藤美姫に想う

『天は二物を与えず』 
天は1人の人間にそれほど多くの長所を与えることはしない という意味ですが
安藤美姫という女性に限っては
『天はニ物でも飽き足らなかったのか三物も四物も与えてしまった』
と云わざるを得ない そんな気がします

まず 女優さながらの美貌のもち主であることが 1 つ 
2 つ目として 人として美しくありたいという心の在り方 
さらに 3 つ目には 高い身体能力を持ち合わせていること
そして 4 つ目 これだけは余計でしたが 
天は与えてしまいました・・・・・・幾多の試練まで


まだ就学前と思われる小さい頃の写真を目にすることがあります
どの写真(画像)も目鼻立ちの整った可愛らしいお顔立ちをしているものばかりで
「この娘は美人になる」
と おそらく周囲の誰もが そう予見されたと思います
期待を裏切ることなく成長された この美しい人は
10 代半ばからすでに 日本人離れした手足の長さと共に
女性としての理想的なシルエットまで手に入れていました
光輝くような美しさはオーラを放ち ひときわ存在感があり
羨望の眼差し あるいは軽いジェラシーを含んだ目で
常に注目を集めることとなります

また 身体能力の高さは 超人的なものを授けられたのでしょう
15 歳を迎える直前 女子選手としては初めての 4 回転ジャンプに成功
( ISU 公式大会 )していることをはじめ
5 種類の 3 回転ジャンプを競技用 PG に入れ
難易度の高い 3 Lz+ 3 Lo のコンビネーションジャンプを
公式試合で何度も成功させています
「安藤選手の身体には歪みがない」
と地元のトレーナーのコメントにもあるように
トップ・アスリートとしての素質に恵まれた
まさに「フィギュアスケートをするために生まれてきた」
世界に羽ばたく逸材であると云えます

と ここまでだけなら
女性としての美しさだけでなく スケーターとしても高い身体能力に恵まれ
『天に二物を与えられた』この稀有な存在は
向かうところ敵なしの輝かしい競技生活が保証されたも同然でした

ところが美しいスケーターを待ち受けていたのは思いもよらぬ数々の試練でした

大切な人を失う哀しみは誰であっても辛いものですが
かけがえのない大きなぬくもりが突然消えた時
いつも傍で包み込んでくれていた柔らかな手が消えた時
励まし合い勇気づけてくれた小さな命が消えた時
眠ることも出来ない慟哭の夜が何日も何日もあったに違いありません
試練はそれだけにとどまらず
アスリートに怪我はつきもの では済まされない大きな故障を抱え
心ないバッシングという追い討ちまでかけられてしまいます
日本のフィギュアスケート界で ここまでメディアに翻弄された選手も
私の知る限りでは他に見当たらないほど・・・

しかし 天は
美しいスケーターに悪戯に試練を与えただけではありませんでした
往く手を阻む数々の試練は 歪むことなく卑屈にもならず
真っ直ぐで美しい心を育てる遠因にもなりました
弱者に手をさしのべる優しさや 
困っている人の役にたちたいという思いやりに溢れ
頑固なまでに生真面目で誠実なためか いい加減なことも出来ずに
いつも何かしら気持ちが張りつめている印象すらあります
人として美しくありたいと公言していましたが
人間としての心の在り方に 曇りのない純粋な切ないほどの美しさが感じられます

美貌と スケーターとしてのポテンシャルの高さと
乗り越えようともがいた幾多の試練と 自身と向き合ったからこそ磨かれた心と・・・

『天は試練と引き換えに より多くの恵みを授けた』

こうして安藤美姫は地上で最も魅力的な女性として
秘めた可能性を信じ 高みを目指して挑戦し続けようとしています


ひとつだけ美姫ちゃんに進言しておきたいことがあります

自分を磨くことに没頭しすぎて心身の疲労も多いと見受けられますので
過酷な競技生活で疲れた身体と 美しくも繊細な心を
労わってあげることを忘れないようにしていただきたいのです
故障した右肩のケアと 怪我をしない身体づくりが出来る環境を整え
心にも身体にも パワーの充電を怠らなければ
必ず思い描いた未来が待っていてくれるはずです

今季 そして来季に向けて

〜眩いばかりに輝きますように〜

posted by マキティ at 23:27| Comment(4) | TrackBack(0) | 安藤美姫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月15日

・・・なんでやねん?!

現行の採点方式について 
かなり突っこんだ指摘をされているのを見かけることがあります
皆さん其々の観点から詳細に記されていて なるほどと思う事もあります

judge の方々は資格をとるためにセミナーに参加し
実地テストに合格すること 必要年数の経過等の長い道程を経て
国際大会の judge になるそうです

また フィギュアスケートに限らずアスリートの皆さんは
厳しい練習に明け暮れ 広域に及ぶ移動をくり返し 
緊張のなか試合に臨んでいます
疲労困憊 過酷な日々であろうと想像します
ましてや大きな故障まで抱えている者にとって
その苦痛と困難はどれほどのものかと胸の痛む思いがします

過酷な日々に身をおき精一杯の演技を魅せてくれるスケーターと
長い時間をかけて培ったプロフェッショナルな「目」でもって出された
judgement には敬服することはあっても
生半可な知識で発言することには躊躇せざるを得ませんでした

冒頭に記した 其々の観点からの詳細な記事というのは
フィギュアスケートの世界を細部にまでわたって深く理解した上で
採点方式についても真摯な姿勢で記されている方のサイトのものでした

ですから この blog では差控えるというのが正解なのだろうと思います
すべてのルールが頭に入っているわけではありませんし
美姫ちゃん応援 blog として相応しい内容になるとも思えないからです



・・・ですが

・・・回転不足

・・・なんでやねん?! ( ここだけ関西弁になることをお許し下さい
              何故?みたいな緩い感覚ではなかったので )

スケアメでも中国杯でも回転不足がとられてしまいました

回転が 1/4 以上足りない場合に回転不足とされる 即ち
1/4 以下の不足であれば認定されるということです
1/4 とは 90 度です
(大雑把に云えば東を向くべきところを南に向いているのが回転不足です)
1/4 と定めているのであれば 例えば 91 度なら当然足りていませんが
 89 度足りない場合は認定されるべきところのはずです
ところが現行では ほんの少しでも足りなかっただけで回転不足と判断され
GOE で減点がつき
おまけにダウングレードされて( 2 重減点 )
大きな痛手を負うことになります

映像を再生して確認するとはいえ人間の目視での判断 
それも1方向からだけの

分度器をもって測って欲しいとまでは要求しませんが
ほんの少しの どう見ても優に 1/4 におさまる不足を
2 重減点されては納得がいきません

「ほんの少しでも足りない回転は減点の対象とする」
といった制度上の改正が必要なのか
「1/4 以下の不足は認める」が正常に機能するのか
などと それこそ「足りない」頭が噴火しそうなくらい考えてしまいました

こんな稚拙な bloger ですら疑問に感じた GP シリーズの採点基準でした



と 結局 口を開いてしまいました
記事中に間違った解釈 不適切な部分があるかもしれませんし
また 部外者が判りもしないで余計なことを云うなと
お感じになられるかもしれませんが
一般人ゆえの素朴な感想として どうかご容赦願いたいと思います
そして
採点方式が選手の皆さんに戸惑いを与えることがないよう望みます
 
posted by マキティ at 00:03| Comment(6) | TrackBack(0) | 安藤美姫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月10日

2008 カップ・オブ・チャイナ

GP シリーズ第 3 戦は中国杯(カップ・オブ・チャイナ) 
美姫ちゃんとしては今季 2 戦目となります

SP「 The Chairman's Waltz 」のスターティング・ポーズは   
奥ゆかしい日本女性の佇まいを想わせ
伏目がちながらも強い意志を感じさせる表情でした

冒頭の 3 Lz+3 Lo は鮮やかに決まりましたが
新しく取り入れたステップからの 3 F が回転不足となり
着氷でバランスを崩してしまいます
続く 2 A は難なく決め ジャンプはここまで
SpSq(スパイラルシークエンス)は Lv 3
FSSp(フライング・シットスピン)は少し乱れて Lv 2
SlSt(ストレートライン・ステップシークエンス)Lv 3
CCoSp(チェンジフット・コンビネーションスピン)Lv 4
LSp(レイバックスピン)Lv 2 とし 得点は 59.30 で 2 位という結果

SlSt では 風雨に翻弄されながらも
気高く強く生きる「花」を 力強いステップで表現し 
途中 Judge 席の前あたりで見せた「タメ」には
ゾクッとするような色香が漂っていました
昨シーズンの sexy とは違う 儚げでありながらも凛とした色香でした

滑り終えて髪が少し乱れたエンディングの姿は
スターティング・ポーズと同じ佇まい 
それはまるで嵐に耐えぬいてなお そこに咲いている一輪花のようでもありました

SP 当日の美姫ちゃんは体調が悪かったそうです
キス&クライでは元気なく見え
またモロゾフコーチも押し黙ったままで ただならぬ気配さえ感じましたが
後から見た海外の映像では普段と変わらない様子で言葉を交わしていました
日本の TV では その部分は放映されなかったので
余計な心配をしてしまいました(笑)

翌々日の FS は「 Giselle 」(ジゼル)です

最初の 3 T+3 Lo は決まった と思いましたが回転不足でした
そして今大会も 4 S は回避し 3 S を余裕をもってクリア
続く 3 F は回転不足でした
CCSp(チェンジフット・キャメルスピン)「ドーナツスピン」の挑戦は Lv 4
笑顔での SpSq は Lv 3
得意の 3 Lz にミスが出てしまいますが
3 Lz+2 Lo, 3 Lo, 2 A+2 Lo+2 Lo と決めていきます
CCoSp (スピン)Lv 3
SlSt (ステップ)Lv 3
FCCoSp(フライングキャメル・コンビネーションスピン)Lv 4 でまとめ
FS の得点を 111.58 とし Total 170.88 で総合順位 2 位となりました

進化した「 Giselle 」 この日もステップで魅せてくれました
ステップに入る時の柔らかな笑顔もそうですが
後半の気合の入った表情は 瞬間ジゼルになりきった顔でした
きっと今後 さらに進化した「 Giselle 」を魅せてくれると確信しました

スケアメでは「ジャンプの安藤復活」を
中国杯では「表現の安藤復活」を感じた大会でした
シリーズファイナルに進むことが出来たら
その時こそ両方で新しい美姫ちゃんに出会えるのかもしれません

表彰台での美姫ちゃんは 晴々とした穏やかな笑顔でした
大きなミスなくシリーズ 2 戦を終えた安堵感からか
この日の笑顔には 心からホッとしました

また 外国人記者のインタビューで荒川静香さんのことを聞かれて
「彼女と同じメダルを獲りたい」と応えていたそうです

「しーちゃんと同じやつ獲りたい」の気持ち
この気持ちが美姫ちゃんのなかに今もしっかり生きていることに
何よりも嬉しく思いました


追記
さて 採点方式について あまり触れたくはないのですが
何か釈然としないというか 不満が残ってしまいました
そのことに関しては次回にでも お話したいと思います

posted by マキティ at 00:04| Comment(14) | TrackBack(1) | 安藤美姫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。