2009年10月06日

Queen Of The Night

10 月 3 日、さいたまスーパーアリーナにてカーニバル・オン・アイスが行われた。
安藤選手は今季の SP「 Queen Of The Night 」を披露。また、
クレオパトラをテーマにした FS の演技も、アンコールの短い時間ではあったが、
ベールに包まれていたその姿を観衆の前で披露した。

TV 放映された翌日、安藤選手から SP について
「ファンの目から観て、どう思うか教えて欲しい」といった趣旨の書き込みが
掲示板に挙がった。
私も 2 度ほど書き込みをしたが、怒涛の如く寄せられた多数のメッセージには、
どれもこれも安藤選手への溢れんばかりの熱い想いが込められ、
中には思わず涙するような愛情に満ちたものもあった。

「Queen Of The Night」は
映画「英国式庭園殺人事件」の音楽、作曲はマイケル・ナイマン氏。
繰り返されるフレーズが不安を煽り、不気味な妖しさ漂う私好みの楽曲だ。
衣装は黒と紫を基調に胸元にはクモの巣、さらに大きいクモのフィギュアをつけ、
クモの糸が光って見えるような工夫も施されていた。
この独特な音楽と衣装にファンが感じた印象は、肯定、否定的と 2 つに分かれた。

人には、
太陽が放つ眩しい光、曇りのない煌びやかな表の世界もあれば、
闇夜に彷徨う得たいの知れない翳、裏の世界も心の中に存在する。 
そして、翳の部分を隠そうと、在りもしない虚構をちらつかせ生きている。
本性を曝け出せ、嘘を暴いてやろうと云わんばかりに、挑発するもの・・・。
私はそういうものを、このPG から感じた。

人の心の奥に棲む闇。その象徴がクモのような気がしたのだ。

罠から逃れようともがく人間の業の深さを、嘲るように不敵な笑みで、
安藤選手には演じて欲しい。
美しい毒グモに惑わされるまま、スリリングな世界へと吸い込まれたいのだ。 

そして、この PG を演じきるのは安藤選手より他にないとさえ思っている。
綺麗ごとを並べて近づいてきた揚げ句、あっさり裏切っていった者たち。
金にものを云わせて、薄汚れた裏社会で不穏な動きをする者たち。
不当な仕打ちに何度となく悔しい思いをさせられた安藤選手ならば、
陥れられた暗闇を知っているからこその演技ができるのではないかと思う。


カーニバル・オン・アイスの会場では、曲かけの不手際があったと聞いた。
加えて時差による極度の疲労のせいか、満足のいく演技ではなかったようだ。
それは敏感に観衆にも伝わってしまう。
あまりにも意表をついた PG に戸惑いもあったのかもしれない。
ファンのなかには、オリンピックシーズンには適わないという声もあった。

だが、五輪の舞台が、初めて演ずる場面だろうか。
その前にはグランプリシリーズもあれば、国内では全日本選手権もある。
この PG がその頃までに、どこまで妖しくも独特な世界観を広げられるかは
安藤選手しだいなのだ。


「 Queen Of The Nigh 」夜の女王。
その象徴とされるクモが織りなす闇の世界が、
このまま閉ざされることのないよう願いたいものだ。
そして演じるならば、
徹底して妖しい「 SPIDER WOMAN 」を演じる安藤選手が観たい。

posted by マキティ at 23:38| Comment(13) | TrackBack(0) | 安藤美姫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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