2009年06月23日

ラウンジ 安藤美姫 #220

「ファンの人の言葉はすごく力にもなるし、
スケートを辞めたいと思った時もネットを見てすごく元気になった。
アメリカには周りに日本人がいないので、
ラウンジを見て、けっこう淋しいのをしのいだこともあったし、
応援していただいてもっと頑張ろうっていう気持ちにもなった。
最近は毎日ラウンジを見てメッセージも書いている。ちょっとお楽しみな時間。」
(フィギュアスケート・オフィシャル応援ブック 2006 の 16 ページから引用)

これは安藤選手がトリノ・オリンピックに挑む少し前に、
フィギュアスケート通信の「ラウンジ」についてコメントしたもので、
後に、07 世界選手権での優勝インタビューにおいても、
応援するファンへの感謝の意のなかに「スケートのラウンジっていうサイト」
という言葉で表現している。

そのラウンジが 5 月 31 日夜、何の予告もなく閉じられ、
アクセスできなくなった。


私が遅いネットデビューでラウンジに初投稿したのは、
優勝インタビューから随分日にちも過ぎた 07 の秋のことだった。
スケートファンが集まる掲示板、
安藤選手への応援メッセージを書き込むためのスレッドに、
その辺りの流儀も知らないで、挨拶もなしにいきなり、
自分の想いをぶつけるような書き込みをしたのが最初だった。

そこは、以前から長く書き込みをしている古参の方々、
優勝インタビューで一気に知名度が上がり集まってきた方々、
そして私のような新参者まで、大勢の安藤選手ファンが集い、
閑散としている他のスレッドを横目に、
それぞれの想いを、キーボードを打つ指に託して文章に仕上げ、
安藤選手のために何かしら力になりたいと綴られた膨大な量のメッセージが
集結するところであった。

純粋な気持ちをストレートにぶつけたもの、
技術や採点の仕方まで詳しく解説されたもの、
また、単純に情報として投稿されてくるもの、
内容は多岐にわたり、時には投稿者同士が互いの意向にそわず
議論に発展しながら、それでも、安藤選手のためにとの想いだけは共有していた。

また、嫌がらせや誹謗などもあり、殺伐とした様になることもあったが、
安藤選手が幾多の試練を乗り越えてきたように、
真摯なファンの多くは、心ない言葉に荒らされても共有した想いを大切にした。

ラウンジは選手ごとにスレッドが立てられていたが、
冒頭で記したように、安藤選手自身が書き込みをすることもあり、
他の選手への投稿数に比べて格段に多かった。
220 にも及ぶ、ブッチギリのページ数で。

安藤選手は忙しい身でありながら、ファンとの交流を大切にし
ジュニアの頃から今年の 1 月 25 日まで、何度となく書き込みをしてきたのだ。
例え心のない言葉に自身が傷つこうとも、それをはるかに上回る、
数え切れないほどの愛情に満ちたメッセージを受け取るために。


サイトを管理する側は並々ならぬ気苦労も多かったと想像がつく。
どういう事情があって、突然閉鎖してしまったのかは判らないが、
あの場を長い間、提供してくれたことへの感謝の気持ちがあるだけで、
それ以上のことを求めたりするのはやめておこうと思う。

ラウンジが無くなって 3 週間程になるが、
誰かが、例えば自分のブログなりホームページなりで、
この話に触れたりはしていないのだろうか。
それとも私はタブーを冒してしまっているのだろうか。

このブログの過去の記事で「某掲示板」と称してラウンジのことに
言及したことがあった。(某巨大掲示板とは別)
今さらだが、触れてはならぬもの、の感があったのかもしれない。
けれど、もはや姿を消してしまったラウンジに「ああ、そうですか。サヨウナラ」
と、あっさり忘れてしまうことが私にはどうしてもできなかった。

ラウンジが姿を消したひとつの伏線として、
「 Miki Ando & Fans 」なる掲示板が出来て、そちらにファンが移ったことも
あるのかもしれない。
その他にもファンが集まって語り合うことのできる掲示板やその類のサイトは、
私が知らないだけで存在しているだろうし、
スケーターを応援しているファンは行き場所を完全に無くしたわけではない。

だが、ラウンジは単なる掲示板を越えた「何か」であった
と云えるのではないだろうか。
そこには、スケーターとファンとの確かな絆があった。
姿かたちは映っていなくとも、それはまるで想い出のアルバムのようなものでは
なかったか。

緊張で身体中が震えた時も、高揚して眠れなかった夜も、
共に流した涙も、唇をかみしめて耐えてきた悔しさも、弾けんばかりの笑顔も、
他愛ないひと時さえも、
そのすべてを愛おしみながら、帰らぬ時を刻みつけた大切な場所。

まだあどけなさの残る可愛らしい言葉で綴ってくれた安藤選手の
一瞬、一瞬の輝きで満ち溢れた大切な場所。


「ラウンジ」〜休憩室、社交室、憩いの場、くつろぐ事のできる空間。

WEB 上ではアクセスできなくなってしまったが、
私たちの心の中から、あの想い出のアルバムが消え去ることはないだろう。

スケーターとファンとの想いが紡ぎだした強い絆だけは、永久に消えはしない。

posted by マキティ at 00:00| Comment(8) | TrackBack(0) | 安藤美姫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
またまた、おはようございます!
たまたま1ヶ月PCから遠ざかっていて、ようやくPCに触る事ができた瞬間真っ先にアクセスしたのがラウンジでした。(次が 「Miki Ando & Fans」でその次がこちらでした(^^)) 必死に何度もアクセスしましたが繋がらず「自分のPCだけなのか?」とも思い誰かに伺いたかったのですが、他の方が運営されてるサイトやブログで「それ」を切り出すのがマナー的にどうなのかと思い躊躇していました。

Yahoo!知恵袋にラウンジ閉鎖に触れている質問&答えがありました。 それが事実かどうかはわかりませんが・・・。

サイトを管理する方達の事は、本当に尊敬します。 ラウンジを運営されてた方は、本当に大変だったと思います。 お疲れ様でした、そして素敵な出会いを本当にありがとうございました・・・と私もお伝えしたいです。 とってもとっても寂しいけど。
Posted by キャリー at 2009年06月23日 08:40
マキティさんこんにちわ。

ラウンジは閉鎖されてしまったのですね。1つの伝統あるサイトが閉鎖されてしまうことがすごく残念な気もします。ラウンジを運営されていた方にはお疲れさまでしたと言ってあげたいです。

美姫ちゃんはきっと、応援してくれているファンのためにオリンピックシーズン頑張ってくれると思います。オリンピックシーズンの応援に熱が入りそうです。
Posted by かおちゃん at 2009年06月23日 12:48
こんにちは。
とてもいいお話でした、ジーンときました。こちらの管理人様の文才も本当に素敵☆です。安藤選手がこちらのサイトをご存知なのかどうかわかりませんけれど、本当に安藤選手、幸せですね♪きっと、来季も素敵な笑顔がみれますよ!応援しています。
Posted by nina at 2009年06月24日 10:27
マキティさん、こんにちは!

ちょっとだけご無沙汰していました^^;
この1ヶ月間、仕事でほとんど死んでいまして、なーーんも手を付けられない日々が続いていました。
そんな中、DOI初日のチケットが急遽舞い込んできて、会社を抜け出して見に行ってきました。(MAFでも書いた通り)
美姫ちゃん、すごかったですよ。また新しい引出しができたって感じ。今季は五輪シーズンなんで、集大成のシーズンかな?って勝手に思ってたんですけど、失礼しました!というのが素直な感想です。
美姫ちゃん、またまた進化してました。集大成なんかじゃない。まだまだ伸びてる。まだまだ無限の可能性を感じる。
そんなスケートでしたよ。
それだけにレクイエムが見られなかったのは残念。THE ICE や試合のEXで見られるんでしょうか?
楽しみがまた増えたということですね!

さて、ラウンジ閉鎖の件ですが、原因について噂は聞いています。でも噂レベルの話なので敢えて書きません。混乱のもとなので・・・・。
でも想像はつくと思います。
管理人さんが、あることが原因で運営しきれなくなってしまったということです。
そのあることとは・・・・
聡明なマキティさんが想像していることと大きなズレはないと思います。
ただ間違いなく言えるのは、
>ラウンジが姿を消したひとつの伏線として、
>「 Miki Ando & Fans 」なる掲示板が出来て、
>そちらにファンが移ったこともあるのかもしれない。
ということとはまったく無関係だということです。MAFはまったく関係ないです。
それだけは確実に言えます。
ファンは皆MAFが出来て喜んでいるのです。美姫ちゃんだって絶対そうです。
もう一度言います。ラウンジ閉鎖とMAF開設はまったく関係ありません。
問題は違うところで起きたのです。
Posted by Go! Miki at 2009年06月24日 18:07
お久しぶりです。
私も突然ラウンジにアクセス出来なくなってどうした事かと思っていました。
やはり閉鎖されてしまったのですね。
Miki Ando&Fansのサイトでも特にどなたも言及されていませんし私は特にファン友達などもいませんので聞きたくても聞けない状況でした。
私はファン歴も浅くラウンジもここ一年くらいで初めて存在を知ったのですがよく利用させてもらいましたしやはり閉鎖は寂しいですね。
Posted by ゆみえ at 2009年06月24日 23:40
キャリーさん、こんにちは。

毎朝、初めにアクセスするのはラウンジでした。
眠りにつく前、最後に覗くのもラウンジでした。
日課のようになっていたことが出来なくなって時間が経つほどにあの場所が恋しいです。
Yahoo! 知恵袋の質問&答えは私も見ましたが、どうなんでしょうね・・・。
なんにしても、せめてオリンピックが終了するまでは続けていただきたかったです。
最後になりましたが、
お身体のほう、どうぞお大事に。

かおちゃんさん、こんにちは。

>1つの伝統あるサイトが閉鎖されてしまうことがすごく残念な気もします。
90 年代末から続いていたようですから、
あのサイトには「スケーターの歴史」が刻まれていたわけです。
たいへん残念ですし、寂しいことです。

nina さん、こんにちは。

いいお話だなんて、恐縮です、ありがとうございます。
ラウンジの住人だった皆さんが、どう思っているのかは判りませんが、
今回の閉鎖のことについて何か記しておきたかった・・・。
私はきっと、自分の気持ちを治めたかったのだと思います。

Go! Miki さん、こんにちは。

イロイロとご無沙汰しております m(__)m
DOI 会社を抜け出してまで観に行かれたのですね(笑)
でも、無理にでも足を運んだ甲斐があったようで、
生で鑑賞できなかった者としては羨ましい限りです。
進化し続け、まだ伸びる、まだまだ無限の可能性がある、
なんとも嬉しいご報告に胸が高鳴って、また同時に、安心もしました。
「レクイエム」、各メディアでも取り上げられなかったので、
今後のお楽しみとして待つことにいたしましょう。
それとラウンジの件ですが、Go! Miki さんのことだからやはり何かしらご存知なんですね。
私は情報通とはほど遠い、その辺の事情にも疎いものですから、
想像するだけで、結局は的が外れているのかもしれません。
Miki Ando & Fans のことはあくまでも単なる伏線にすぎないと考えています。
直接的には何ら関係はないでしょうね。
ただ(ちょっと表現は微妙ですが)他の掲示板の存在が、
今回のラウンジ閉鎖という重い決断の後押しになったような気もしています・・・。

ゆみえさん、こんにちは。

突然の閉鎖に驚かれたことと思います。
聞きたくても聞けない方もおられるだろう、
誰かがラウンジのことを話さなければ、という思いもあって記事にしました。
内容については歯痒い想いをされたかもしれませんが、
私に出来る精一杯のところ、とご容赦願います。

コメント、ありがとうございました。
Posted by マキティ at 2009年06月25日 10:35
マキティさん、いつもお世話になっております。そうですか、ラウンジが閉鎖していたなんて。存在を知ってから過去をさかのぼり睡眠不足になった日もありました。確かに心折れる事も。「安藤ファンはおかしい。甘やかしてる。」的な内容に自分と同じおかしい(笑)人がたくさんいる事が嬉しかったりして。仰る通り想い出のアルバムですね。後引く淋しさです。昔を懐かしむ年頃?になってきたので残念です。閉鎖の件教えて下さり有り難うございました。そして、とってもマキティさんらしい内容のお話に感動致しました。
Posted by Char at 2009年06月27日 02:07
Char さん、こんにちは。

閉鎖されてもう 4 週間も経ってしまいましたが、
未だに未練がましく「お気に入り」から削除できないでいます(笑)。
ラウンジは見ないほうがいい、なんて云う方もおられましたが、
応援の原点といいますか、特別な場所でした。
閉鎖ではなく、存続するための何か別の手立てはなかったのでしょうか・・。残念です。
 
Posted by マキティ at 2009年06月27日 11:28
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