2009年08月08日

HACHI とリンダ

「ベッドリッジ駅、午後 5 時。駅にはいつも君が待っていた。」

このコピーで始まるわずか 1 分ほどの予告編を観て、涙が溢れた。
あまりに感動したものだから、家族にも観るようにすすめ、
家の者と一緒に、再度観ることとなったのだが、この時も涙が出た。
結局、予告編だけで 5〜6 回も泣いてしまった。

映画「 HACHI 約束の犬」は、
日本人なら誰もが知っている忠犬ハチ公の実話を、
1987 年に松竹が映画化した「ハチ公物語」のハリウッドリメイク版である。

8 月 8 日の全国公開を前に、7 月 7 日、
渋谷駅前において記念セレモニーが行われたが、
犬好きの私は、主演のリチャード・ギアが好きな俳優ということもあって、
片っ端からネットのニュースをチェックした。

オフィシャルの写真ギャラリーをながめているだけで、
すでに物語の内容を知っているだけに、またまた涙にくれてしまった。
こんなふうに私は、犬・猫が登場する話にめっぽう弱い。
映画やドラマを観ていても、主役そっち退けで端役の犬とか猫に気をとられ、
肝心のストーリーが頭に残っていないことさえある。

過去においても、例えば「禁じられた遊び」を
子供の頃に学校の映画鑑賞会で初めて観た時、
冒頭で、戦闘機からの銃撃で命をおとした仔犬?小型犬?のことが、
かわいそうでかわいそうで結局、戦争の悲惨さも何も理解できなかった。

地中から巨大なモンスターが出現し人々を襲う、
という、ある映画でも、登場していた 1 頭のワンちゃんが気になって、
話の展開も結末も、何という映画かさえ憶えていない始末なのだ。

こんなことを云いだすとキリがないので、「 HACHI〜」に話を戻そう。

毎日しごと帰りの主人を駅で迎え、亡くなってからも待ち続けた、
「ハチ」と名付けられた秋田犬(あきたいぬ)と、
ハチを可愛がっていた大学教授の愛と絆を描いたこの物語は、
22 年前、日本で「ハチ公物語」として映画化され、私はそれを TV で観た。
仲代達矢さん演ずる大学教授が帰らぬ主人となってからも、
そのことを理解できずに待ち続けるハチの晩年は哀れで、
健気な姿が愛おしく、胸が締めつけられるような切ない感動があった。
いっしょに TV を観ていた、まだ会話もままならないほど幼かった息子は、
ポロポロ泣きながら、しまいには号泣していたが、
ハチの姿は、こんな小さな子供の心までも動かしてしまうのだと、
私の記憶のなかで、感動の後押しになっている。

「 HACHI〜」の記念セレモニーがあった 7/7 は、
秋田犬の愛情深さや、犬と人との絆の普遍的な素晴らしさを、
あらためて想いおこしたり、
主演のリチャード・ギアの暖かい笑顔と人柄に惚れ直したり(笑)、
心優しい青年に成長した息子の、可愛い泣き顔を思い出したりして、
ひとり感慨にふけっていた。

犬の健気な可愛さに浸ったその翌日、
わが家のペキニーズ「リンダ」( 6 才、オンナのコ)に異変が起きた。
腰が立たず、後ろ足が麻痺してしまったのだ。
レントゲンを撮って見てみると、
本来ならば軟骨なので何も写らないはずの背骨と背骨の間の部分が、
1 個所だけ、うっすらと白くなっていた。
獣医師によると、おそらく椎間板ヘルニアではないかということだった。

応急処置としてレーザーを当て、神経を活発化させるビタミン剤をもらい、
数日は家でようすを見ることになった。

リンダは、自分に起こった異変に戸惑ったのか、痛みがあったのか、
初めのうちこそ大人しくしていたが、
足を引きずって移動することに慣れてくると、
それなりにピョンピョン跳ねたり、普通に食欲もあり元気なようすだった。
(安静にするよう云われていたのに、はっきりいって動き回っていた)

しばらく何度か通院し、今では麻痺していた足も徐々に動きだして、
幸い回復に向かっているようでホッとしている。

実は、6 月の半ば頃に遡るのだが、
猫のトイレの掃除をしていた私は、ギックリ腰になってしまい、
元々腰に疾患がある私は結構、ビビッていた。
悪くすると将来、下半身不随になる恐れがある、要は爆弾を抱えた腰だからだ。
今のところ日常生活に支障はないし、
ギックリ腰もずいぶん良くなってはきているが。

こんな話を聞いたことがある。
飼い主に降りかかるはずだった災いを、そこで飼われている犬や猫が
身代わりに受けるというのだ。

いつもはほったらかしにされて、
きちんとした世話もしてもらっていないリンダなのだが、
ペットショップで売れ残っていたリンダを私が気に入って
連れて帰ってきたことへの「恩返し」なのか。
私のギックリ腰が大事に至らなかったことと、
リンダのヘルニアのタイミングが、その話を思い出させた。

リンダは身を挺して私の痛みを引き受けてくれた、と云うと、
考え過ぎだろうか。

posted by マキティ at 22:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 可愛いモノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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